ちいさな木が一本はえていました。もう何年も、そこにはえていました。
「じぶんのすきなところへ行くんだ!」といって逃げ出してきた一匹の犬・ゴッチが
ちいさな木のそばを掘りはじめると根っこが出てきました。
土から「よっこらしょ」と抜け出したちいさな木。
「イッポ イッポ」と歩き出すのでイッポという名前になりました。
さあ!ゴッチとイッポは自分の好きな場所を求めて共に旅が始まります!
もっと広い世界を見たいと願う新しい仲間との出会い、お互いのしあわせを思い見送る別れのとき。
イッポ前に進みたいとき、たいせつな人を見送るとき、そっと勇気をくれる物語です。